『ZUU』ってどんな会社?事業内容や業績・成長性に迫る!(証券コード 4387)

ZUUUncategorized
この記事は約8分で読めます。
サトル
サトル

こんにちは~!サトルです!

皆さんは『ZUU』という会社をご存じですか?

今回は、東証マザーズ上場の【4387 ZUU】について
事業内容や業績、今後の成長性について分析してみました!

仕事や家事で忙しい方も、これさえ読めば
ZUUの業態、業績、成長性がイメージできるかと思います。

【注意】
本記事は、2022年1月20日現在での情報を掲載しております。
実際の投資にあたっては、必ずご自身にて最新情報をご確認のうえ、自己判断・自己責任にて行ってください。

スポンサーリンク

会社概要

株式会社ZUUは、
2013年4月に設立し、2018年6月に東証マザーズに上場しています。
(2022年4月の市場再編後は「グロース」市場)

自社独自開発のクラウドサービスシステム『MP cloud』において、
個人向けの金融関連メディアサイト『ZUU online』や、
個人投資家向けの経済金融メディアサイト『NET MONEY』、
企業経営者向けの経済メディア『THE OWNER』を運営している会社です。

(会社HP:https://zuu.co.jp/ )

ZUU online_NET MONEY_THE OWNER
各メディアのWEBページリンク
 ZUU online:https://zuuonline.com/
 NET MONEY:https://money-labo.jp/
 THE OWNER:https://the-owner.jp/

また、企業の売上成長を支援するコンサルティングプログラム『鬼速PDCA』や、
中小企業の資金調達のためのクラウドファンディング事業などを展開しています。

なお、同社の示す「ミッション」「ビジョン」「ゴール」は以下の通りです。

ミッション:世界に、熱を。人に、可能性を。
ビジョン:90億人が平等に学び、競争し、夢に挑戦できる世界の実現
ゴール:2038年、圧倒的に世界一の企業へ

ZUU HP内 VISIONページより(リンク:https://zuu.co.jp/vision/ )

同社ではこれらの実現に向けた5つの行動基準が設定されており、
そこからはズバ抜けた世界一の企業を目指す姿勢がうかがえます。

事業内容

メディアプラットフォーム

2022年度3月期第2四半期決算説明資料より著者作成)

同社のサービスは、大きく分けて個人向けと法人向けの2つに分類されます。

個人向けは、個人投資家や富裕層レベルをターゲットとしており、
法人向けでは、企業やその経営者をターゲットとしています。

クラウド上で様々なコンテンツが管理可能な
同社独自開発のクラウドサービス『MP cloud』上に、
個人向けの『ZUU online』『NET MONEY』、
法人向けの『THE OWNER』を運営しています。

ZUU online個人ユーザ向けの金融関連メディア。
社内外の専門家が書いた金融経済に関するオリジナル記事を1万本以上掲載。
音声コンテンツや電子書籍、メルマガなど会員向け配信もある。
NET MONEY個人投資家向けの経済金融メディア。
THE OWNER企業経営者向けの経営メディア。

また、この『MP cloud』では、他社との共同開発も行っており、
『ZUU online』開発でのノウハウを提供しています。


『MP cloud』では、記事や動画・スライド・e-bookなどの幅広いコンテンツを掲載できるほか、
無料会員や有料会員などのステータス管理も可能であり、
既に、NTTドコモ他、複数企業とメディアプラットフォームの開発・運用が行われています。

鬼速PDCAシリーズ

鬼速PDCAとは、企業の経営課題や売上成長を支援するコンサルサービスであり、
スタートアップ~中小企業向けの『PDCA Enjineering』と、
中小企業~中堅企業向けの『PDCA Cloud』の2種に分類されます。

同社は創業からこれまでに年平均成長率約90%での高成長と、
創業5年でのマザーズ上場を実現しており、
その徹底された実践から体系化されたメソッドを
SaaSサービスとして提供されています。

社長著書でシリーズ累計20万部突破の『鬼速PDCA』のノウハウが詰め込まれており、
2年半で既に250社を超える企業の事業成長を支援しています。

クラウドファンディング事業

子会社であるCOOLが運営する『融資型クラウドファンディング』と、
Unicornが運営する『株式投資型クラウドファンディング』を展開しています。

同社の今後の成長のカギとなる事業であり、現在は先行成長投資フェーズに位置づけられています。

株式投資型クラウドファンディングでは、「ブレークスルービジネスコンテスト」を開催しており、
コンテストを通して、成長意欲の高い企業の事業計画をブラッシュアップさせ、
クラウドファンディングでの資金調達エントリーに繋げています。

業績推移

経営指標の推移

ZUU業績推移

同社は2013年の創業から2021年3月期まで、
年平均成長率90.3%という驚異の数字を残しています。

直近5年間に置き換えても、その数字は39.9%ということで、
変わらず高成長を維持しています。

2020年3月期で営業利益が赤字となっていますが、
これは『ZUU online』の開発を中心に
約4.5億円の成長投資が投下されています。
この結果、『ZUU online』の月間訪問ユーザ数や会員数は堅調に増加を続け、
今では同社の増収増益に貢献しています。

2021年3月期においては、
IT人材の採用 および 金融システム開発などに
約1.87億円の成長投資が行われています。

同社は今後も成長投資を続ける方針を出しており、
少なくとも今期も一定の営業黒字を確保する以外は
成長投資に充てるものと見られます。

また、今期はクラウドファンディング事業が業績の足を引っ張る形となっていますが、
株式投資型クラウドファンディング運営会社のUnicornが主催したビジネスコンテストの優秀企業が
下期にクラウドファンディングでの資金調達にエントリーされるとのことで、
そこで資金調達が成立して、形勢逆転といきたいところです。
さらに、2022年には第2回コンテストも開催予定であり、本事業においては注目です。

過去のトラックレコード

ZUUトラックレコード

さて、ここでは、同社のトラックレコードとして、期初発表の通期予想と、期末実績をチェックします。

過去3期分を見ると、期末本決算前には必ず予想修正が出ていることが見て取れます。
いずれも売上高に対しては上方修正となっており、
期中の成長投資が想定以上の売上伸長に繋がっていると想定されます。
またこれらから、期初予想は堅実であることが伺えるかと思います。

過去の修正理由を見ると、
個人向けメディアの『ZUU online』ユーザ増加による売り上げ増加が多く挙げられています。
他には、積極的な成長投資に係る内容や、
2021年3月期の修正においては、クラウドファンディング事業での業績難が挙げられています。

今後の成長戦略

市場規模

ZUU市場規模
2022年度3月期第2四半期決算説明資料より著者作成)

同社は、事業ターゲットとなる
「金融DX市場」「ビジネスコンサルティング市場」「ミーティングテック市場」を上図の通り想定しています。

「ミーティングテック市場」の想定前提は
平成28年当時の事業者数と、2020年11月当時のテレワーク率から算出された数字のため、
若干現状との相違はありそうですが、市場規模としては大きなものとなっています。
同社のミーティングPDCAサービスである『meevo』が、
いかにこの市場ユーザを獲得できるかというところでしょうか。

成長戦略

ZUU成長戦略
2022年度3月期第2四半期決算説明資料より引用)

同社は、個人向けの『ZUU online』『NET MONEY』に関するサービスは
今後も一定の成長投資は維持しつつも、利益回収フェーズに入ったと示しています。

一方、「鬼速PDCA」関連やクラウドファンディング事業については、
顧客獲得のための投資や、IT人材の採用・教育に対する投資が必要と示しています。

特に「鬼速PDCA」サービスについては、
2022年度3月期2Q後半から、東京都内のタクシー内でのCM放映を開始しており、
その効果を見ながら地方やTVCMへの展開を検討しているようです。

また、個人向けサービスにおいても、
既に堅調な収益を出している送客領域において、
これまですべての商材をひとつのメディア『NET MONEY』から送客していたものを、
それぞれの商材ごとの特化メディアを作成することで、収益拡大を図っています。

他にも、新サービスとして、
会員に対する金融サービス仲介事業を開始すべく、
金融サービス仲介業の取得に向けた準備が進められているとのことです。
こちらも市場規模としては大きなものとなるため、期待したいところです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

既に投資回収フェーズに入りながらも更なる成長を続ける『ZUU online』関連事業と、
積極的に成長投資を投下した『鬼速PDCA』サービス。
更に今後に期待のクラウドファンディング事業と金融サービス仲介事業。
これまでの成長スピード同様、「鬼速」での成長を期待したいところです。

最後に

用語の意味

同社は決算資料の中で、本業の収益力を見る指標として「EBITDA」を使用されています。

EBITDAについて、分かりやすく解説していますのでこちらからご確認ください。

投資は自己責任でお願いします

この記事は特定の銘柄を推奨するものではありません。
また、記事作成日時点での情報であり、最新情報ではない場合がございます。
実際の投資にあたっては、必ずご自身で最新の情報を確認し、自己判断・自己責任の下、行ってください。

著作権について

本記事の内容は、
企業のWEBページや決算資料、有価証券報告書などから
著者が独自に分析し、著者の言葉でまとめたものです。

当ブログで掲載している文章や画像などにつきましては、無断転載することを禁止いたします。

なお、当ブログは著作権や肖像権の侵害を目的としたものではありませんが、万一著作権や肖像権に関して問題がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
迅速に対応させていただきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました