【3991 ウォンテッドリー】企業分析で株価予想!2倍株を探そう!

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今回は、東証マザーズ上場の【3991 ウォンテッドリー】について
事業内容や経営状況、今後の成長性について分析してみました!

【注意】
本記事は、2022年1月16日現在での情報を掲載しております。
実際の投資にあたっては、必ずご自身にて最新情報をご確認のうえ、自己判断・自己責任にて行ってください。

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会社概要

ウォンテッドリーは、
2010年9月に設立、2017年9月に東証マザーズに上場しています。
(2022年4月の市場再編後は「グロース」市場)

就職活動・転職活動を行う個人ユーザーと採用活動を行う企業ユーザーとを
マッチングさせるビジネスSNS『Wantedly』の運営がメイン事業となります。

競合が激しい人材紹介事業ではありますが、
給与や福利厚生などの「待遇面」ではなく
ミッションや価値観への「共感」にフォーカスして
マッチングを生み出すことで
競合他社との差別化を図っています。

会社HP:https://wantedlyinc.com/ja

事業内容

事業内容

ウォンテッドリー株式会社は、
“シゴトでココロオドルひとをふやす”をミッションとして、
個人ユーザ向けのビジネスSNS『Wantedly』と、
企業の人材定着を支援する『エンゲージメント』サイトを運営しています。

ビジネスSNS『Wantedly』には、大きく以下の2つのアプリがあります。


①会社訪問アプリ『Wantedly Visit』
②つながり管理アプリ『Wantedly People』


個人ユーザおよび企業ユーザは、
この2つのアプリにおいて『Wantedly』の共通アカウントを使用し、
ビジネス上で出会ったユーザと
情報発信・情報交換を行うことができます。

ここからは、それぞれの事業について詳しく見ていきましょう。

会社訪問アプリ『Wantedly Visit』

『Wantedly Visit』は、
個人ユーザが求人募集に応募する前に会社を気軽に訪問し、
個人と企業の双方がフラットな目線でコミュニケーションをとることで、
運命のシゴトと出会う機会を提供しています。
コロナ禍において実際に訪問できない場合は、
オンラインでの面談も可能となっています。

これまでの他社サービスでは、
応募者が給与や福利厚生などの条件を見て応募し、
すぐに採用試験や面接などの選考プロセスに進むというのが一般的でした。

終身雇用時代から大転職時代に移り変わる現在において、
企業が応募者を選ぶだけではなく、
応募者と企業とが価値観を共感してマッチングするという
時代ニーズに合った新しいサービスと言えそうです。

なお、個人ユーザは基本的に課金なしで利用可能です。

企業ユーザはサブスクモデルの契約となり、
基本プラン料金とオプション料金を支払うことで
求人募集を掲載したり、候補者管理、スカウト機能などが利用できます。
採用にあたっての成功報酬が発生しないことも、競合他社との差別化といえます。

つながり管理アプリ『Wantedly People』

『Wantedly People』は、
ビジネスを通じての「であい」「つながり」を管理する個人向けアプリです。

各ユーザが最新の活躍状況をプロフィールに掲載し発信することで
つながりのあるユーザにアピール・共有できます。

ビジネスを通じた「であい」は名刺からデータ化が可能で、
最大10枚の名刺を瞬間同時スキャンして、
「つながり」を簡単に記録できます。

スキャンした名刺データから相手を検索でき、
さらにAIにより使えば使うほどその精度が向上するようです。

人材定着支援『エンゲージメント』

エンゲージメントとは一般的に
従業員と会社の信頼関係、愛着心、絆などを意味します。

従業員のエンゲージメントが高いと、
生産性の向上や離職率低下につながると言われているため、
企業としては注目されている点かと思います。

ウォンテッドリーでは、
このエンゲージメントサービスとして
次の3プロダクトを提供しています。

  • 「Story」
  • 「Pulse」
  • 「Perk」

「Story」はオンラインの社内報です。
従業員の一体感醸成を支援します。

「Pulse」は、
チームメンバーの課題や貢献度を可視化することで
チームの状態を把握し、改善を支援するサービスです。
1on1ミーティング機能も搭載されています。

「Perk」は、福利厚生サービスで
特典掲載数は1,000サービスを超えています。

これらエンゲージメントサービスは、
2021年度まではβ版として無償提供されていましたが、
2022年度からはサービス正式提供となり
増収増益に貢献するサービスとなりそうです。

また、
既存顧客企業のエンゲージメントサービス利用拡大により、
企業ユーザの解約率低減を図ることが今後の重点領域となっています。

経営指標の推移

過去4期分の実績と、今期の予想を見ていきます。

過去4期は確実に売上拡大しています。
2020年8月期は、
新型コロナウイルス感染拡大の影響がありながらも
堅実に増収での着地となっています。

登録ユーザ数においても、
個人・企業ユーザともに堅調に増加し、
コロナ禍においても増加傾向は維持しています。

営業利益については、
同社は現在成長過程と位置付けており
事業拡大のための成長投資を続けているため
一定の利益額で推移しています。

過去のトラックレコード

過去の経営指標についてさらに深堀りします。

会社の期初予想に対し、
業績予想の修正の有無、通期実績を
時系列でチェックします。

過去トラックレコード

新型コロナウイルスが流行し始めた2020年8月期より
業績予想の修正が多くなっていますが、
それ以前は概ね期初予想の通りの実績値となっています。

2020年8月期は、
期初予想が新型コロナ感染拡大前であったため
期中での下方修正となったものの、
通期実績としては前期から増収での着地となっています。
これは、企業の採用活動は縮小したものの
ネットの利用が拡大したことによるとされています。

また、2021年8月期においては、
新型コロナの影響が当初想定よりも限定的であったことから、
第2四半期決算報告に合わせて上方修正を行っています。
このタイミングで株価も市場の期待により急上昇しています。
2021年8月期は、この後2回の上方修正を重ね、
売上は期初予想下限より28%増となっています。

今期2022年8月期は、
既に第1四半期決算に合わせて上方修正が行われています。
ビジネスSNS『Wantedly』が堅調に推移していることから
増収を予想も、営業利益は据え置きとなっています。

また、これまでの期初予想と通期実績の傾向としては
新型コロナ流行の2020年8月期を除いては
売上は上振れでの着地となっています。

今後の成長戦略

同社の成長戦略について紹介します。

なお、同社は現状を成長ステージと位置付けており、
収益については内部留保の充実と成長投資に充当し、
事業拡大により株主への利益還元を目指しています。

市場規模

(画像出典:https://corporate-site-wantedly.s3.amazonaws.com/uploads/ir_entry/pdf/573/2022%E5%B9%B48%E6%9C%88%E6%9C%9FQ1%E6%B1%BA%E7%AE%97%E8%AA%AC%E6%98%8E%E8%B3%87%E6%96%99.pdf

同社は、市場規模を次のように想定しています。

 採用       約4,500億円
 エンゲージメント 約5,500億円
 → 合計 約1兆円

その中で、市場シェアは
個人ユーザ9%、企業ユーザ8%のため、
成長余地はまだまだ残っていると見られています。

成長戦略

同社の成長戦略として次の3つが挙げられています。

個人・企業ユーザ層の拡大

既存サービスの『Wantedly Visit』および
『Wantedly People』を継続的に開発・改善し、
個人・企業のユーザ層(規模・業種・職種)の多様化が目指されています。

サービス・市場の拡大

これまで無償提供だったエンゲージメントサービスが
正式に提供開始となるため、
サービス利用拡大によるユーザの解約率低減と
従量課金による収益増加が今後の重点領域です。

また、2016年11月にシンガポールに子会社設立しており
シンガポールと香港における市場開拓が進められています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

まだまだ成長余地の大きい企業だと思いますが、
株価については現時点でもそれなりの期待が乗っていると考えられます。
同社の成長余地と市場の期待をしっかり見極める必要がありそうです。


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