最近の投資ブームで、つみたて投資を始めようと考えているものの、どの証券口座で始めればいいのか分からずに悩んでいる人も多いと思います。
そこでこの記事では次の疑問を解決していきます。
- 証券口座はどこを使えばいいの?
- クレジットカードはどれを使えばいいの?
クレカ積立におすすめの証券口座とクレジットカード
投資信託の積み立ては、手数料が安いネット証券の利用がおすすめです。
さらに、積み立てをクレジットカード決済することで、クレカのポイント還元を受けることができます。
- 投信積立はネット証券でクレカ決済が絶対おすすめ!
現状、クレカ積み立てができるネット証券とクレジットカードの組み合わせは以下3社です。
3つあるけど、どこを使えばいいの??
この3つはそれぞれ特徴(メリット)があるため、どれか一つに絞るのではなく、いくつかを組み合わせて使用することがオススメです。
筆者おすすめの使い方は以下のとおりです。
証券口座の開設はひとつに絞る必要はありません。
むしろ複数の口座を持った方がメリットの良いとこ取りができますし、なにしろ口座開設は無料のため、3社すべて開設することをおすすめします。
なお、3つの証券会社ともクレカ積立で設定できる毎月の掛け金は、上限5万円となっています。
したがって、毎月5万円以上の積み立てを行う場合は複数口座で行いましょう。
積み立てを複数口座で行うことのデメリットはありません。
むしろクレカ利用によるポイント還元をすべて受けられるため、これをやらない手はありません。
毎月5万円以下の積み立ての場合は、「クレカ利用額100万円」が分岐点になります。(ここでのクレカ利用額にはクレカ積立の金額は含まれません。)
【クレカ利用額100万円の理由】
SIB証券でクレカ積立を行う場合、クレカは三井住友カードを利用することになります。
この三井住友カードのノーマルカードでクレカ積立を行うと還元率は0.5%であるのに対し、ゴールドカードでは還元率1.0%となります。
このゴールドカードは年会費5500円と設定されているものの、年間100万円以上クレカ利用することで翌年以降の年会費が永年無料となるメリットがあります。
したがって、クレカ利用額が年間100万円以上となる人は三井住友ゴールドカードでのクレカ積立で1.0%還元を受けることができます。
ここからは、3つの証券会社それぞれの特徴を解説していきます。
3つの中でメイン口座を選ぶときの参考にしましょう!
楽天証券&楽天カード
楽天証券&楽天カードの組み合わせをオススメするのは以下に当てはまる人です。
- 楽天経済圏を活用したい人
- 四季報を無料で見たい人
- 日経新聞を無料で見たい人
- 証券取引の操作性を重視したい人
- 獲得ポイントで再投資したい人
楽天証券の特徴
- 会社四季報が無料で見られる
- 日経新聞(日経テレコン)が無料で読める
- ファンド取扱数が多い(約2600)
- 楽天ポイントで積立可能
- クレカ積立の還元率1%(2022年12月まで)
- 楽天キャッシュ積立で還元率0.5%(2022年12月までは1%)
- クレカ積立は100円以上5万円以下(月額)
楽天カードの特徴
- 取り扱いブランドが豊富(VISA,Master,JCB,AMEX)
- クレカ通常利用で還元率1.0%
- 楽天ポイントカードとクレカ利用のポイント2重取り可能
- 楽天カードで楽天キャッシュチャージすると0.5%還元
- 楽天Payで楽天キャッシュ払いすると1.0%還元
- 楽天市場で楽天カード利用すると還元率2%UP
- 貯まったポイントの使い道が豊富
SBI証券&三井住友カード(ゴールド)
SBI証券でクレカ積立を行うには、三井住友カードが必要です。
その中でも三井住友ゴールドカードは、クレカ積立での還元率がノーマルカードの2倍(還元率1.0%)でありオススメです。
ゴールドカードは年会費5500円かかるものの、年間100万円以上のクレカ利用で翌年以降の年会費が永年無料になるため、この条件をクリアできる人はゴールドカードを持つメリットが大きくオススメです。
- 年間100万円以上クレカ利用する人(クレカ積立を除く)
- クレカ積立によるポイント還元率1.0%を目指したい人
- 投資保有ポイントを獲得したい人
- コンビニ(セブン、ローソン、ファミマ)、マクドナルドをよく利用する人
SBI証券の特徴
- 会社四季報のデータが無料で見られる
- ファンド取扱数が多い(約2600)
- クレカ積立の還元率1.0%(ゴールドカードの場合)
- 投信保有ポイントあり(銘柄により最大年利0.1%)
- クレカ積立は100円以上5万円以下(月額)
- ポイント再投資は2022年5月以降可能になる予定
三井住友カード【ゴールド】の特徴
- 年間100万円利用(クレカ積立除く)で年会費5500円が永年無料に
- 年間100万円利用(クレカ積立除く)でボーナス1万ポイント還元
- カード通常利用で0.5%還元
- 年間100万円利用でボーナスポイント合わせて実質1.5%還元に!
- コンビニ3社(セブン、ローソン、ファミマ)・マクドナルドの利用で最大5%還元
- 取り扱いブランドはVisa・Masterの2種
マネックス証券&マネックスカード
マネックス証券はマネックスカードで積み立て可能です。
マネックス証券でのクレカ積立の最大のメリットは、ポイント還元率が1.1%というところです。
ただし、取扱ファンド数が他に比べると少ないのと、ポイント再投資がまだできないため、これらを受け入れ可能な人にはオススメです。
- クレカ利用額が年間100万円未満の人
- クレカ積立によるポイント還元率1.1%を目指したい人
- 投資保有ポイントを獲得したい人
マネックス証券の特徴
- クレカ積立の還元率1.1%
- 投信保有ポイントあり(銘柄により最大年利0.08%)
- クレカ積立は1000円以上5万円以下(月額)
マネックスカードの特徴
- 年会費実質無料(年1回のカード利用で)
- カード通常利用で1.0%還元
3社比較表
上記3社の比較を表にまとめてみました。
それぞれのメリットを最大限に活用しながら、損しない積み立て設定を行いましょう。
項目 | 楽天証券 楽天カード | SBI証券 三井住友カードゴールド | マネックス証券 マネックスカード |
---|---|---|---|
クレカ積立還元率 | 2022年12月まで1% 2023年1月から0.5% | 〇 1.0% | ◎ 1.1% |
投信保有ポイント | △ 設定残高額に初めて 到達した時のみ付与 | ◎ 最大年利0.1% | 〇 最大年利0.08% |
会社四季報 | ◎ 無料 | ◎ 無料 | △ スマホアプリ閲覧不可 |
日経新聞 | ◎ 無料 | × 閲覧不可 | × 閲覧不可 |
取扱ファンド数 | 2656 | 2633 | 1239 |
ポイント投資 | ◎ 可能 | △ 2022年5月~ | × 不可 |
クレカ年会費 | 永年無料 | 5500円(年間100万円利用で 翌年以降永年無料) | 550円(カード1回利用で無料) |
クレカ還元率 | 1.0% | 通常0.5% コンビニ3社と マクドナルド:5.0% | 1.0% |
ポイントを貯める | ・楽天ポイントカードとの 2重取りが可能 ・楽天Pay最大1.5% ・楽天市場SPU | ・お気に入り店舗指定で +0.5%(3店舗まで) ・年間100万円利用で 1万ポイントプレゼント | ・株式手数料半額分還元 |
ポイントを使う | ・1P=1円 ・1P=0.5マイル | ・1P=1円 ・1P=0.5マイル | ・1P=1円 ・1P=0.25マイル |
投信保有ポイント
ここでは、3社の投信保有ポイントについて解説します。
そもそも投信保有ポイントとは、保有している投資信託の残高に応じて付与されるポイントのことです。
楽天証券の投信保有ポイント
楽天証券は2022年4月より投信保有ポイントの付与形態が変わります。
2022年4月からは、月末時点の残高がはじめて条件金額に到達した場合に1回のみ進呈されることになります。
達成残高 | 進呈ポイント |
---|---|
はじめて10万円に到達した場合 | 10ポイント |
はじめて30万円に到達した場合 | 30ポイント |
はじめて50万円に到達した場合 | 50ポイント |
はじめて100万円に到達した場合 | 100ポイント |
はじめて200万円に到達した場合 | 100ポイント |
はじめて300万円に到達した場合 | 100ポイント |
はじめて400万円に到達した場合 | 100ポイント |
はじめて500万円に到達した場合 | 100ポイント |
はじめて1000万円に到達した場合 | 500ポイント |
はじめて1500万円に到達した場合 | 500ポイント |
はじめて2000万円に到達した場合 | 500ポイント |
なお、対象外ファンドがあるためファンド選択には注意が必要です。
【対象外ファンド名称】 |
楽天日本株トリプル・ブル 楽天日本株トリプル・ベアIV 楽天日本株4.3倍ブル 楽天日本株3.8倍ベア 楽天日本新興市場株ダブル・ブル 楽天レバレッジNASDAQ-100(レバナス) 日本債券ベアファンド(5倍型) 日本トレンド・セレクト<リバース・トレンド・オープン> 日本トレンド・セレクト<ハイパー・ウェイブ> SBI 日本株3.7ベアIII SBI 日本株3.8ベア SBI 日本株4.3ブル SBI・新興国株式インデックス・ファンド(雪だるま(新興国株式)) SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式)) SBI・先進国株式インデックス・ファンド(雪だるま(先進国株式)) iFreeレバレッジ S&P500 iFreeレバレッジ NASDAQ100 iFreeレバレッジNASDAQ 次世代50 iFreeレバレッジ FANG+ iFreeレバレッジ ATMX+ FANG+2倍ブル FANG+2倍ベア NASDAQ100 3倍ブル NASDAQ100 3倍ベア NYダウ・トリプル・レバレッジ(3σ) NZAM・レバレッジ 日本株式2倍ブル NZAM・レバレッジ 米国株式2倍ブル |
SBI証券の投信保有ポイント
ポイント付与率はファンドごとに設定されており、0.02%~最大0.1%となっています。
また、2022年1月よりスタートした「SBIプレミアムチョイス銘柄」に該当するファンドは、ポイント付与率0.15%となっています。
マネックス証券の投信保有ポイント
ポイント付与率はファンドごとに設定されており、0.03%/0.08%の2種となっています。
なお、以下銘柄は投信保有ポイント対象外です。
- MRF
- 公社債投資信託
- 投資一任口座で保有する投資信託
- iDeCoで保有する投資信託
- SBI・新興国株式インデックス・ファンド(SBIアセットマネジメント)
- SBI・先進国株式インデックス・ファンド(SBIアセットマネジメント)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIアセットマネジメント)
- エマージング・ボンド・ファンド(マネープールファンド)(三井住友DSアセットマネジメント)
- 日本トレンド・セレクト 日本トレンド・マネーポートフォリオ(日興アセットマネジメント)
- ニッセイマネープールファンド(豪高配当株F)(ニッセイアセットマネジメント)
まとめ
これまでは楽天証券の1強と思われていましたが、2022年に入ってから楽天証券の改悪が続いており、それに応じて他の証券会社が顧客を取り合う「証券戦国時代」に入りつつあります。
今後もさらにサービスを充実させる証券会社が現れることが容易に想像できます。
しかし楽天証券の動きからも分かる通り、証券会社がサービスを充実させる目的はユーザー数の獲得であるため、一定のユーザー数が獲得できた時には、そのサービス内容の見直しがあるのは必然と言えます。
したがって、一時的なサービス内容の充実に右往左往するのではなく、自分が一番使いやすい証券口座やクレジットカードを早期に見つけることも、これから重要になるでしょう。
そもそも積立投資は長い年月をかけて行うものですので、短期的に良いサービスよりも、長い期間で満足できる証券口座を選びましょう!
そういう意味でも、証券口座は1つに絞らずに、いくつかを並行して使用することがオススメです。
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