こんにちは、サトルです!
子供が野球をやっていると、突然審判を依頼されて緊張しまくった経験はありませんか?
そんな野球パパを応援します!
子供が少年野球を始めたり、中学校や高校でも野球部で活動していると、お父さんが指導したり、試合のお手伝いをすることが多いと思います。
そんな中でも一際緊張するものが『審判』ではないでしょうか?
このブログでは、そんな野球パパを応援するべく、サトルが教える「痒い所に手が届く」審判講習をお届けします。
初回となる今回は、野球の基本となる「ストライク」について取り上げます。
『ストライク』とは?
投手は一生懸命投げて、打者は集中してストライク・ボールを見極めます。
あなたは「ストライク」を適切に判断できますか?
野球において基本となる「ストライク」と「ボール」の判定は、傍から見ていると簡単そうですが、いざ主審の立ち位置から見ると難しいものです。
あなたは、次の問にいくつ答えられますか?
- ストライクゾーンの高めいっぱいってどこまで?
- ベース上を通るとは、ボール全体がベース上を通るってこと?
- 投球がストライクゾーンで打者に当たったら死球になる?
ひとつでも答えられない方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
『ストライク』にカウントされるものとは
打者は「ストライク」が3つ積み重なるまでに、勝負しなければいけません。
バッテリーは、「ボール」を4つ積み重ねる前に、「ストライク」を3つ重ねるか、打者を打ち取る必要があります。
その「ストライク」を積み重ねるには、次の3つのパターンが考えられます。
- 投球がストライクゾーンを通過する
- バッターがスイングする
- ファウルチップ
- 打球がファウルボールとなる
4つ目の「ファウルボール」については、すべてが「ストライク」カウントとして積み重なるわけではないので、解説で詳しく説明します。
ここからは、上記3つのパターンについて解説していきます。
1.投球がストライクゾーンを通過する
これが一番基本的なものであり、そしてまた、野球パパの審判経験でも一番難しい判断ではないでしょうか。
「ストライクゾーン」とは
ストライクゾーンとは、次のように定義されます。
『バッターの肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、膝頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間をいう。』
文字で読んでも難しいですよね(;^ω^)
これを図にすると下図のようになります。
さらに、「ストライク」とは次のように規定されています。
「バッターが打たなかった投球のうちボールの一部分がストライクゾーンのどの部分でもインフライトの状態で通過したもの。」
したがって、上の写真で示した「ストライクゾーン」を、ボールが少しでもかすめれば「ストライク」です。
ストライクゾーンは打者の構えで変わる?
3ボールになって小さく構えるバッターいるけど、ストライクゾーンって変わるの??
審判を困らせる打者っていますよね(;^ω^)
結論から言うと、小さく構えてもストライクゾーンは変わりません。
野球規則にはこう規定されています。
「このストライクゾーンはバッターが打つための姿勢で決定されるべきである」
したがって、そのバッターがこれまでどのような姿勢で打ちに行っていたか(写真:B)をイメージして、その姿勢のストライクゾーンで判断してください。
ストライクゾーンで打者に当たると?
インコースぎりぎりに立って当たりに来るバッターっていますよね~( ;∀;)
これは意外と判断に迷うのではないでしょうか?
しかし、簡単に覚えましょう!
ストライクゾーンは全てストライクです!例え打者に当たろうがストライクです。
野球規則には次のように規定されています。
「バウンドしない投球がストライクゾーンでバッターに触れたもの」
野球の判定において大切なことは、相手を騙したり欺いたりする行為はすべて認められないということです。
スポーツマンシップに則り、正々堂々と勝負させましょう。
2.バッターがスイングする
際どい球でも、バッターがスイングしてくれると、審判としては安心してジャッジできますよね!
野球規則には次のように規定されています。
「バッターが打った(バントの場合も含む)が、投球がバットに当たらなかったもの。」
この判定は簡単ですよね。
しかし、唯一悩まされるのが、「ハーフスイング」です。
人間の目で見ている以上、バットがどこまで出たかなんて、ハイスピードカメラのように正確には判断できないものです。
主審の目から見て、明らかに打ちに行ったものはスイングしたものと判断しましょう。
また、主審がスイングと判断しなくても、捕手や監督からハーフスイングのリクエストがあったときは、1塁塁審(左打者の場合は3塁塁審)にリクエストする必要があります。
この時は、次の2点に注意しましょう。
- リクエストは左手で行う
- 塁審のジャッジは最終決定である
塁審にリクエストするときは、塁審の方向に1歩踏み出し、左手でリクエストします。
これは、右手を上げると「ストライク」コールと勘違いされることを防ぐためです。
また、塁審にリクエストした場合は、その塁審のジャッジが最終決定となります。
主審自らが「振ってないと思うけどな~」と思っていても、塁審のジャッジを覆してはいけません。
また、デッドボールだと思った瞬間、バッターがスイングすることもありますよね?
この場合もストライクです。
野球規則には次のように規定されています。
「バッターが打った(バントした場合も含)が投球がバットに触れないでバッターの身体またはユニフォームに触れたもの」
3.ファウルチップ
基本的に、ファウルボールはボールデッドとなりますが、ファウルチップはボールインプレーであり、ストライクと判定されます。
ファウルチップとは野球規則には次のように規定されています。
「バッターの打ったボールが鋭くバットから直接キャッチャーの手に飛んで、正規に捕球されたもので、捕球されなかったものはファウルチップとならない」
ここで、「正規の捕球」とはどのような状態を言うのでしょうか?
野球規則には次のように規定されています。
「チップしたボールがキャッチャーの手またはミット以外の用具や身体に最初に触れてからはね返ったものは、たとえキャッチャーが地面に触れる前に捕らえても正規の捕球ではないからファウルボールとなる。」
ここで難しいのが、”フライ”か”ファウルチップ”かで判断が異なることです。
ファウルチップの場合は、上記の通り、最初に触れて捕球が認められるのは手またはミットのみであり、マスクやプロテクターに当たった場合はその時点でファウルボールとなります。
一方、キャッチャーフライの場合は、マスクやプロテクターに最初に当たっても、打球が地面に落ちる前に捕球することができれば正規の捕球と認められるのです。
ファウルチップは、直接捕球できればストライクと覚えておくと良いでしょう。(手またはミットに直接あたるかどうか)
4.打球がファウルボールになる
ファウルボールはストライクカウントによって扱いが変わります。
0ストライク・1ストライクの時には、ストライクカウントとして積み重なります。
一方、2ストライクの時にファウルボールを打っても、ストライクカウントは変わりません。
しかし、2ストライクからバントを試みてファウルボールとなった場合は、ストライクカウントとして積み重なり、三振として扱われます。
野球規則には次のように規定されています。
「ノーストライクまたは1ストライクのとき、バッターがファウルしたもの」
「バントして、ファウルボールとなったもの」
まとめ
以上が「ストライク」に関するルールでした。
試合の中で最も多くジャッジする項目であるため、ここは基本項目としてしっかり押さえておきましょう♪
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