こんにちは、サトルです!
プロ野球や高校野球を見ていると、ピッチャーフライが上がってもピッチャーは捕らずに内野手が捕る光景を見たことがありませんか?
ピッチャーフライについて、このような疑問はありませんか?
- なぜピッチャーではなく野手が捕りにくるのか?
- ピッチャーってフライをエラーしやすくない?
そこで今回は、ピッチャーがピッチャーフライを捕らない理由を考えてみました。
ピッチャーがフライを捕らない3つの理由
ピッチャーがフライを捕りたがらない大きな理由は、次の3つです。
それぞれについて詳しく解説していきます。
①ピッチャーマウンドには傾斜がついている!
下の写真を見てください!
ピッチャーマウンドには投球しやすいように土が盛ってあるんです!
ピッチャーが傾斜で転んでケガするのを防ぎたい!
上の写真を見て分かる通り、ピッチャーマウンドには傾斜がついています。
学校のグラウンドで鬼ごっこやサッカーをしているときに、マウンドに気付かずにつまづいて転んでしまった経験などはありませんか?
恥ずかしながら、僕はよくつまづいてました( ;∀;)
このように、ピッチャーマウンドを駆け上がったり、逆に降りたりするときには、転倒しないように注意が必要です。
ピッチャーフライがあがり、これをピッチャー自ら捕りにいくとなると、ピッチャーの視線は打球方向(上向き)になるため、マウンドの傾斜に足を取られて転倒するリスクがあります。
野球の試合においてピッチャーという存在はとても重要であるため、ピッチャーのけが防止のために野手が捕るというのは、大きな理由の一つになり得ます。
②ピッチャー用グラブは捕りにくい!
グラブとグローブは同じ意味です。
野球用グローブって、守備位置によって形が違うんです!
ピッチャー用グラブは捕りにくい!
上の写真を見てください。
ピッチャーは投球するとき大抵の選手が、グラブを脇に挟んだり握りつぶしたりして投球しています。
そうするとグラブはどんどん潰れてきて、左側の写真のようにぺったんこになってきます。
一方で、内野手のグラブは捕球しやすい形になっているうえ、ピッチャーの投球時にはいつでも打球を捕れるように、グラブを開いて構えています。
これもピッチャーが打球処理をしたがらない理由のひとつとなります。
③真上の打球は落下地点(前後左右)が分かりづらい!
サトル自身も、滞空時間の長いキャッチャーフライは苦手です。。。
ピッチャーフライ以外においても、滞空時間の長いフライ(高く上がったフライ)って落下地点が分かりづらいですよね?
逆にライナー性や小フライは、比較的捕りやすいと思います。
その違いは何かというと、打球の進行方向に対して真正面から見ているのか、横方向から見ているのかの違いになります。
真上の打球は落下地点が分かりづらい!
上の写真で、黄色い線は外野フライ、青い線は内野フライ、赤い線がピッチャーフライの球の軌道を示しています。
黄色い線の外野フライや青い線の内野フライの場合、打球が上がって頂点に達するまでは、打球の進行方向(打球の軌道)に対して横方向からの視界で捉えていることが分かります。
打球の軌道を横から見ることで、この後の打球の軌道が右なのか左なのか、はたまたもっと前に落ちるのか後ろに落ちるのかが判断しやすくなります。
一方、赤い線のピッチャーフライの場合、打球が上がる軌道と落ちてくる軌道は、ほぼ地面から垂直方向であり、これはピッチャーが打球を見上げる角度とほぼ一致してしまいます。
そうすると、ピッチャーの視界の中では、打球が遠ざかっている(上がっている)か近づいている(落ちてきている)かくらいしか分かりません。
さらに、風の影響を受けたり、①のピッチャーマウンドの傾斜を気にしていたりすると、ピッチャーがピッチャーフライを捕ることが難しいことは理解できるかと思います。
そこで、このピッチャーフライを横方向から見ることができる内野手が、ピッチャーの代わりに捕球にくるということになります。
まとめ
以上の通り、ピッチャーがフライを捕れない理由はしっかり説明できました。
あとはこれをチームの認識として統一することが大切です。
ピッチャーによって、自分で捕ったり野手に捕らせたりする選手が混同してしまうと、内野手も自信をもって捕りにいけなくなってしまうため、ここの認識はチームで統一しましょう。
また、3つの理由を上げましたが、これを理由にピッチャーは必ず捕ってはいけないということではありません。
投手も投球が終われば9人目の野手となるため、守備の技術も磨いて打球処理できるようにしておくことがベストな選択です。
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