単純!【インフィールドフライ】走者と守備の3つのポイント!

野球
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サトル
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こんにちは!サトルです!

野球の試合中に「インフィールドフライ」になると、守備側も攻撃側も混乱しませんか?

冷静に時間をおいて考えれば理解しているルールでも、試合中にとっさの判断をできますか?

ある限られた状況の中でしか適用されない「インフィールドフライ」。

だからこそ、そのルールをしっかり理解しておかないと、守備も走塁も慌てて無駄なプレーを起こしてしまうことがあります。

本日は、そんな「インフィールドフライ」について解説します。

インフィールドフライ

インフィールドフライが上がっても、野手がしっかりキャッチしてくれれば、次のプレーに迷うことは少ないかと思います。

しかし、落下地点に入り捕球体制にあった野手がフライを落としてしまった場合などでは、ランナーは慌てて次の塁に走ったり、守備もそれをアウトにしようとしたり、その次のプレーを咄嗟に判断しなくてはなりません。

よくプロ野球でも何が正解か分からなくなって、混乱しているような選手を珍プレーとして取り上げたりしていますよね(;^ω^)

ここでは、そんな「インフィールドフライ」が上がっても、混乱しないために知っておくべき3つのことを、守備側と走塁側のそれぞれで紹介します。

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インフィールドフライとは

まずは「インフィールドフライ」の定義と目的が分かっていないと、その本質を理解することはできません。

まず簡単に説明すると、インフィールドフライとは、0アウトまたは1アウトで、ランナー1・2塁または満塁の時に内野フライが上がって内野が捕球できるときには、その時点でバッターアウトとなるルールです。

インフィールドフライの定義は、公認野球規則の用語の定義に次のように定義されています。

0アウトまたは1アウトで、走者が1・2塁、1・2・3塁にあるとき、打者が打った飛球(ライナーおよびバントを企てて飛球となったものを除く)で、内野手が普通の守備行為をすれば、捕球できるものをいう。この場合、投手、捕手および外野手が、内野で前記の飛球に対して守備したときは、内野手と同様に扱う。」

分かりましたか?

文章では分かりづらいですが、目的を理解していればそう難しい事ではありません。

インフィールドフライを宣告することによって何をしたいかというと、守備側がわざと飛球を落球してダブルプレーを取ろうとすることを防ぐことにあります。

イメージしてください。

0アウト ランナー1・2塁であなたは2塁ランナーです。バッターの打った打球は、ショート定位置への高いフライとなりました。2塁ランナーのあなたはどうしますか?おそらくハーフウェイでもなく、ほぼ2塁ベースに戻りますよね?

この時に、ショートがずる賢くわざとフライを落として、すぐに3塁→2塁と送球すればダブルプレーになってしまします。

これを防ぐために、このような場面ではバッターランナーを即アウトとして、仮に守備が落球した場合でも、ランナーは先の塁に走らなくてもよいというのが「インフィールドフライ」なのです。

したがって、「インフィールドフライ」はいつ適用されるかというと、フライを落球することによりダブルプレーが成立する場面となります。

改めて「インフィールドフライ」の条件を整理すると、

  • 0アウトまたは1アウトであること(=2アウトでないこと)
  • ランナーが2人以上いてフォースプレイが成立すること(=1・2塁/満塁)
  • 内野エリアに上がった捕球可能な飛球であること(=誰が捕るかは関係ない)

となります。

ここで注意したいことは、「インフィールドフライ」は審判がコールすることによって成立するということです。

守備チームや攻撃チームや観客が、これはインフィールドフライだなと思っても、審判がコールしなければインフィールドフライは成立しないということになります。

さて、ここまでで「インフィールドフライ」の目的と定義は理解できましたか?

ここからは、このルールを理解したうえでも、試合中にいざインフィールドフライが上がると混乱してしまうということを防ぐために、考えておきたいことを走者と守備に分けて解説します。

インフィールドフライで走者が考えておくべきこと

試合中はどんな場面でも、次に発生するプレーの可能性を考えておかなくてはなりません。

そんな中でも、インフィールドフライが適用される場面(0死または1死でランナー1・2塁または満塁)となったときは、次の3つを思い出しましょう!

  1. 審判が「インフィールドフライ」をコールするかをしっかり聞くこと!
  2. 「インフィールドフライ」が宣告されたら、無理して先の塁を狙わないこと!
  3. 「インフィールドフライ」が宣告されたら、すべてタッチプレーとなる!

順番に解説していきます。

①審判が「インフィールドフライ」をコールするかしっかり聞くこと!

インフィールドフライは審判が宣告(コール)することによって成立します。これを聞き逃すと、守備側が落球した時の対応が異なってくるため、まずはこのコールをしっかり聞く体制を整えておきましょう。

ランナーだけでなく、ランナーコーチや攻撃側ベンチも注意しておきましょう。

②「インフィールドフライ」が宣告されたら無理して先の塁を狙わない

審判により「インフィールドフライ」が宣告されれば、それと同時にバッターランナーはアウトとなります。

このため、たとえ守備が落球したとしても先の塁に進む必要はありません。落ち着いて元いた塁に留まっておくのが一番安全です。

しかも、インフィールドフライとは、通常の守備をすれば捕球できると審判が判断しているときにしか宣告されませんから、落球する可能性は低いと考えるのが妥当です。(ここは確率論です)

③「インフィールドフライ」が宣告されたら、すべてタッチプレーとなる

インフィールドフライが宣告された場合で、守備側が万一落球したとしても、慌てて先の塁を狙う必要はありません。

しかし、守備のグラブや身体などに当たって、ボールが転々としているようなときは、次の塁を狙えるという判断のもと、先の塁へ走ることができます。

この時よく、フォースプレーとタッチプレーとで混乱が発生することがあります。

しかし、覚えておくことはただ一つです。

「インフィールドフライ」が宣告されたときには、その先の塁で発生するすべてのプレーはタッチプレーになるということだけです。

守備側が、落球後、先の塁に送球して、ランナーにタッチもせずにアウトにした気でいた場合には、ランナーは惑わされずにベースから離れないようにしなければいけません。

インフィールドフライで守備側が考えておくべきこと

守備側も走者と同様に、インフィールドフライが成立する場面になると、捕球した場合と落球した場合などで、次のプレーを想定しておきましょう。

守備側が考えておくべきことは次の3つです。

  1. 審判が「インフィールドフライ」をコールするかしっかり聞くこと!
  2. 「インフィールドフライ」が宣告されたら、しっかり捕球だけを考える!
  3. 「インフィールドフライ」が宣告されたら、すべてタッチプレーとなる!

基本的には、走者が考えておくべきことと変わりませんね。

①審判が「インフィールドフライ」をコールするかしっかり聞くこと!

やはり、これをしっかり聞かないことには、次のプレーが判断できません。

打球が飛んできたポジションの野手は、打球を追うことに必死になるので、周りで見ている野手やベンチから、「インフィールドフライだぞ!」と声を出して教えてあげましょう。

あんまりお勧めはしませんが、インフィールドフライが宣告されなければ、ダブルプレーのチャンスもあるということになります。(バントフライはインフィールドフライ適用外のため、おおいに狙えます。)

②「インフィールドフライ」が宣告されたら、しっかり捕球を考える

「インフィールドフライ」が宣告されれば、守備側としては自動で1つのアウトを取ったことになります。

しかし、そこで気を抜いて落球してしまい、さらにはボールが遠くに転々としてしまったなんてことになると、ランナーが先の塁に進んでしまうことになりかねません。

したがって、インフィールドフライだとしても、しっかり捕球することだけに集中しましょう。

③インフィールドフライが宣告されたら、すべてタッチプレーとなる

これは走者側で解説した通りです。

インフィールドフライが宣告された場面で、もし落球などによりランナーが次の塁を狙っている場合、バッターランナーはすでに自動的にアウトになっているわけですから、ランナーは全てタッチプレーになります。

慌てていつも通りのフォースプレーだと思ってベースを踏んで終わりにしないように、プレーが発生する前からイメージしておきましょう。

インフィールドフライまとめ

最後に、インフィールドフライについてまとめます。

適用条件は次の通りです。

  • 0死、または1死
  • ランナー1・2塁、または満塁
  • 打者が打った飛球で、内野で普通の守備をすれば捕球できるもの(外野手でも内野守備エリアであれば適用)

インフィールドフライ適用が適用されると、バッターランナーは自動的にアウトになります。

インフィールドフライが宣告されるときに、走者や守備が考えておくことは次の通りです。

  • 審判が「インフィールドフライ」を宣告したか、しっかり聞くこと!
  • 「インフィールドフライ」が宣告されたら、ランナーは無理して先の塁を狙わない!
  • 「インフィールドフライ」が宣告されたら、守備側はしっかり捕球することに集中する!
  • 「インフィールドフライ」が宣告されたら、それより先のプレーは全てタッチプレーとなる!

さあ、皆さんもこれをよく理解して、試合中に混乱することがないようにしましょう!

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